”オリジナル童話 雨のお話(前半)”

”オリジナル童話 雨のお話(前半)”

しとしとと雨の降る夜 小さな子供が母親に尋ねました
子「おかあさん、雨ってなーに?」
漠然とした質問に母親はキョトンとしてしまいました
子「くつは外を歩くためのもの、シャベルは砂をほるもの、雨はなんなの?」
しばらく間をおいて 母親は子供に語り始めました
母「私がこの前、病気で少し寝込んでしまった時、あみちゃん、苦しそうにしている私を見て
心配そうに見つめながら泣いてしまったでしょう?」
子「うん」
母「あみちゃんが同じように何かで苦しんでたら、私も泣いてしまうでしょ?」
子「うん、おかあさん すぐ泣く」
母「そうね。 大切な人が辛そうにしているのは悲しいから、私はあみちゃんが辛そうだと
悲しくて涙がでてしまう。あみちゃんは私のこと好きかな?」
子「おかあさん大好き」
母親はにこりと優しい笑顔になって 語り続けた

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