この世界は「何」であるのか?  

この世界は「何」であるのか?     
     
数年前、ボクの大好きな子とこんな事を話す機会があった。
彼女はいつも笑顔で、ボクやいろんな人に優しさを与えてくれていた。
そしてある日ボクに大事な話をしてくれた。死についてだ。
彼女はある病気に犯されてるという、そして近い将来死が訪れるという。
ボクは信じられなかった。そして今も信じられないでいる。

そして彼女が最後にボクに言った言葉


「この世界は「何」であるのか?」


そう、そもそもボクがこの仮想空間に自分の意思を載せた理由はそこにある。


誰でも死は必ず訪れる。しかし「自分にいつ死が訪れるか」なんて知りたくもない
彼女は押しつぶされる程の死への恐怖と絶望を感じていたんだと、
ボクは今までそう思っていた。




でも本当にそうだったのだろうか?


彼女の存在がこの世界から消えてしまった今、ボクにはもうどちらとも言えない。

この地球という星全体が人間社会によって支配され動かされている。
そしてすこしづつ世界が崩れ始めている。人の心の破滅に向かって、、、、

もう誰も止める事は出来ない。


「この世界は「何」であるのか?」
最近になってやっとその意味が少し解ってきた気がする。

人は死ぬとどうなるのか?

きっと人間が描く死への理想図は存在しない 。そしてボクらはこの永遠という名の時間と空間の中で
本当の意味での生き方を考えなくてはならない時代を生きている。

だからボクはこれからも生きていこうと思う。「この世界は「何」であるのか?」を探しながら。


「それ」が見つかった時、始めて彼女の死を受け止められると信じているから。

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