〜スナックHーK〜 森からの来店

〜スナックHーK〜  森からの来店




―時刻は22時 賑やかな夜の街を外れ
閑散とした路地裏を進み、一人の女はある場所に向かっていた




いと「くちょー お昼食べる暇もなかったぁ お腹すいたー」




―人気の無い路地裏という事もあり 空腹の憤りを言葉にして呟き歩く女




いともふ「カレーライス カレーうどん カレーパン カレーナン カレーラーメン カレーイケメン カレー婚 カレー旅行 」




―極度の空腹から混乱気味にも、目的地へ歩みを進めていく。すると、視線の先にぼんやりとドドメ色に灯る看板を見つけ足を速める。




いと「着いたぁ 」




― 一見、商売が成り立っていると思えない佇まいの店、スナックHーK。目当ての店である。


カランカラン

―慣れた手つきでドアを開ける




HーK「いらっしゃいませぇ」

いと「HーKちゃん!!きたよ!!」

HーK「あっらぁ いとちゃん うれしいわぁ きてくれたぁん」




―馴染みの関係から許されるであろう、この
ぎこちない接客の女性がこの店のママのようだ。




HーK「なにするぅ?ほんなら、とりあえず突き出しでええかぁ?」



いと「お昼食べてないからお腹すいたぁ ぺこぺこー」



HーK「ちょっとまってなぁ ピーナッツあんねん ピーナッツでええよなぁ?」



いと「う、うん…あとは何があるのぉ?」



HーK「そんならなぁ まってなぁ アーモンドでええかぁ?」



いと「………乾き物以外はないの?」



HーK「ちがうねん!さっきはあってん!そんでな味見してたらな 無くなってしもうたん アハ アハハハ アハ アハアハハハ」



いと「…………」




―これはHーKが大好きな人の自己満ストーリーである。




次回 魚市場編➡︎

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